RESONIC F
安全、スピーディー、高精度な計測が可能 ハイエンドな慣性特性計測器
RESONIC Fは、2つの空気ベアリングを用いることでシステムの摩擦を最小限に抑え、高精度な計測を可能にしました。コンパクトな設計により、計測器自体を簡単に移動させることができ、移動先にて大きな計測対象物であっても簡単に計測が可能です。
計測対象物をプラットフォーム(台座)に固定し、手で加振します。ロードセルが5自由度の自由振動を測定し、RESONICソフトウェアに転送します。計測対象物をプラットフォームに一度固定すれば、計測完了まで再配置は不要です。
RESONIC Fの技術を使えば、エンジンやトランスミッションを積んだままの完成車状態の車両や、ヘリコプターのような飛行物までも測定が可能になります。
現在、受託計測サービスで使用しているRESONIC Fシリーズは、RESONIC 450F、RESONIC 2000Fという2種類の計測器となり、各々の計測可能重量範囲は以下となります。
RESONIC 450F 計測可能重量範囲:20kg ~ 450kg
RESONIC 2000F 計測可能重量範囲:200kg ~ 2500kg程度
(上限値につきましては計測対象物の形状によります。お問い合わせ下さい。)
製品販売に関しましては、上記範囲外の重量物を計測したいというご要望にも、特注対応が可能です。
RESONIC Fは、柔軟なコイルばねと空気ベアリングにより支えられたプラットフォーム(台座)、および運動挙動を検出するロードセルで構成されています。
プラットフォームは、5自由度の滑らかな運動が可能です。
計測器側面に取り付けられた複数のコイルばねは、計測対象物の重量に応じて構成を変更します。
ロードセルは、コイルばね取り付け部分にあり、プラットフォームの微小かつ低周波の自由振動を計測します。
ステップ1 計測ジグを用いて、計測対象物をプラットフォームに搭載・固定します
ステップ2 計測対象物と計測ジグ、一体状態の慣性特性計測を行います
ステップ3 アーム式三次元計測器等を用いて寸法計測を行います
計測対象物固有の座標系における慣性特性を算出するために必要な工程となります。
ステップ2で一次的に出力されるデータは、計測器上に定められた座標系における慣性特性データ
となります。そのデータを、計測対象物固有の座標系における慣性特性へ変換するために、計測器と
計測対象物の位置関係を計測します。
ステップ4 計測対象物のみをプラットフォーム上から下ろし、計測ジグ単体の慣性特性計測を行います
ステップ5 RESONICのソフトウェアが慣性特性を計算します